後期研修プログラム

消化器病センター

神戸海星病院では消化器内科医として上部・下部内視鏡検査、超音波内視鏡検査、ERCP及び内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術、粘膜下層剥離術、総胆管結石採石術、等々)や消化器疾患の入院患者の診断、治療を上級医、指導医の下で担当します。

対象者

基本領域(内科専門医、外科専門医、射線科専門医、小児科専門医、救急科専門医、臨床検査専門医)における2年間の初期臨床研修及び3年間の専門研修を修了した者で将来、消化器病を専門とした臨床活動を目指す者。

具体的な研修モデル

1ヶ月目

見学

医師およびコメディカルの手技を見学。機器の名称、原理、使用方法について学習する。
アシスタント研修:専属のコメディカルの指導を受け、実際に検査に付きながら介助技術を習得する。

2-3ヶ月目

観察研修

指導医の観察・撮影後、交代し観察をする。40症例(上部30例、下部10例)

撮影研修

指導医の観察・撮影後、交代し撮影をする。40症例(上部30例、下部10例)

4-12ヶ月目

検査研修

検査の必要性を判断し、十分なインフォームドコンセ ントを行う。
指導医の監視のもと、上部下部内視鏡の挿入操作から撮影までを連続して行う。
また、内視鏡検査に伴う偶発症の発生を的確に判断し即座に指導医に伝える。

2年目以降

観察研修

  • 1)指導医の指示のもと側視鏡の挿入をおこない(5例)、その後、胆管膵管への挿管を習得する。
  • 2)指導医の指示のもと超音波内視鏡診断を習得する。

内視鏡治療研修

  • 1)先ず、内視鏡治療の適応、禁忌、起こり得る偶発症を理解する。
  • 2)次に、指導医の内視鏡治療の介助を各5例行いながらその手技を研修する。
  • 3)その後、指導医のもとで簡単な手技から始め、より高度な手技を要する内視鏡治療の習得を目指す。

※各種内視鏡治療手技

  • a.潰瘍出血に対する止血法:クリッピング、エタノール局注、APCなど
  • b.食道胃静脈瘤に対する治療:EIS、EVLなど
  • c.腫瘍切除術:ポリペクトミー、EMR、ESDなど
  • d.ERCP関連:ENBD、ERBD、EST、採石術、擦過細胞診など
  • e.狭窄拡張術
  • f.胃瘻造設
  • g.異物除去
  • h.その他