きちんと睡眠を取れていないことなどにより、体にじわじわと負荷がかかり生活習慣病(高血圧、心疾患など)になったり、昼間の眠気により、事故(交通事故、労災事故)をおこしたりすることが問題視されている病気です。無呼吸自体で即、窒息死をおこすことはありません。睡眠時無呼吸症候群の方は、健康な方と比較して高血圧を発症する可能性は2倍、狭心症、心筋梗塞は3倍、脳血管障害は4倍、糖尿病は1.5倍という報告があります。その他にも高脂血症・高尿酸血症の合併も多いことが判明しています。
一般的に以下のようなことが原因といわれています。
まずはご自宅で簡易検査を受けていただき、睡眠時無呼吸がありそうかなさそうかを判断します。
診察と簡易検査によって睡眠時無呼吸症候群の疑いが高い方には「終夜睡眠ポリグラフィー検査」をおすすめします。
個室に1泊入院していただき、睡眠に関する様々なことを測定します。測定する項目は、睡眠状態を見るために脳波・筋電図・眼球運動図など、睡眠中の呼吸の状態を見るために、鼻の気流計とお腹と胸の動きを感知するベルト、酸素を計る指センサーなどを同時に記録します。潜在的な「むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)」を見逃さないために下肢にもセンサーを取り付け記録します。これらの記録を解析して総合的に判定します。
痛みを伴う検査ではありませんのでご安心ください。
月~木 | 金 | 土 | |
来院 | 17時 | 18時 | 17時 |
退院 | 翌朝起床後退院(おおよそ7時~10時) |
検査後、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、患者様にあった治療方法を選択いたします。
同時に、ご自身で生活習慣の見直しを行うようにしましょう。
症状の程度によりますが、就寝時に患者様の鼻から空気を送り込み、気道を閉じてしまわないようにする方法です。この治療方法は、健康保険の適用になっています。月々、外来診療を受けていただくことが条件となります。
受付時間:8:30~17:00(日祝を除く)
火・金曜日 8:30 ~ 11:00
小林 憲恭 医師