当院ではスポーツ整形外来を設けており、老若男女、競技の種類・競技レベル問わず疼痛の緩和、再受傷予防、パフォーマンス向上を目標に理学療法を提供しています。
当院ではスポーツ復帰に際し、競技の特性に動きを評価し動作の改善点・トレーニングの指導をすることで再受傷の予防やパフォーマンスの向上が期待できます。
野球 | サッカー | バスケ・バレー |
投球動作の指導 | カッティング動作やスピード練習 | ジャンプ着地時の緩衝動作練習 (パス動作時のバランス練習) |
物理療法は、疼痛緩和、循環促進などを目的に温熱、光線、電気などの手段を用いて治療します。 理学療法士による徒手療法と併用して使用し、より効果的なリハビリテーションを提供します。
超音波 | ハイボルト | EMS |
ホットパック | バイブラ |
理学療法士の評価にインソールパッドの挿入、テーピング巻き方の指導を行い、疼痛軽減やパフォーマンス向上を図ります。
入院前の外来診察時に術後リハビリが円滑に進むように、術前運動指導を行います。
術前運動指導は入院までに自宅で運動をしていただき、運動に対する週間を身に着けてもらうことが目的です。
理学療法士がマンツーマンで指導させていただきます。
手術前からの運動習慣が、術後の回復を早めます。筋力トレーニングや自動車こぎなどの有酸素運動が、手術後の機能回復に良い影響を及ぼすことが、これまでの研究で明らかにされています。
当リハビリテーションセンターでは、これに基づき「手術前から行う運動」を指導させていただいております。
運動は、コア(身体をコントロールする為に重要な働きを持つ部分)トレーニングの要素を取り入れ、数多くの症例経験から手術後や退院してからも必要とされるエクササイズを当リハビリテーションセンターにて選択しています。
そしてわかりやすくパンフレットも作成しています。
入院後に行わせていただくアンケート調査の結果では、この術前指導により手術までの期間に自宅で運動を行えた(75%)、運動への意識が高まった(82%)、手術への不安が減った(36%)などの声をいただいております。
術前 |
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術後1日目 |
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術後2~4日目 |
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術後5日目 |
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術後10~14日目 |
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術後3ヶ月 |
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術後4ヶ月 |
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術後5ヶ月 |
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術後6ヶ月以降 |
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※半月板損傷がある場合は経過が異なることがあります。
患者様の多くは退院後、在宅へ復帰されます。
その後、家庭へ復帰された後の生活動作の向上や復職、QOL(生活の質)の向上などを目標としたリハビリテーションを引き続き通院にて行っております。
退院後のリハビリの内容は「入院中に行っていた運動の確認」や「退院後に生じた疼痛ケア」「退院後に気がついた不安な動作などの指導」などを担当の理学療法士が行っていきます。
基本的には週1回通院していただき、退院後の生活に支障がなくなれば2、3週に1回に変更していくなど、患者様の状態に応じたリハビリ頻度を提案させていただきます。
一般的な症状の方であれば3~4週程度の入院で退院できます。
遠方で退院後のリハビリテーション通院が困難な方、術前歩行が不可能に近い方、ゆっくり入院したい方などには地域包括ケアシステムがあり、長期入院が可能です。様々な症状や背景に対応しますのでご相談ください。
私たちは病院での患者様への治療にとどまらず、学会発表や外部活動にも取り組み、患者様への期待に答えられるよう日々研磨しております。
第1回 | 「テーピング基礎」 |
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第2回 | 「夏場の練習にむけてのコンディショニング」 |
第3回 | 「投球による故障を防ごう 〜セルフチェック・ストレッチ〜」 |
第4回 | 「テーピング講習 膝関節」 |
第5回 | 「ウォーミングアップとクールダウン」 |
第6回 | 「腰痛の予防と体幹トレーニング」 |
第7回 | 「足関節捻挫」 |
第8回 | 「ランニング傷害について」 |
当院では怪我の予防を目的に地域の小学生に対して、投球フォームチェックやトレーニング指導を行なっています。
また、保護者や指導者に向けて野球においてよく生じる怪我や対処法の説明を行っています。
2018年3月24日に開催した少年野球教室では「野球肘」「ゴールデンエイジ」についての講義・実技を行いました。選手が50名、保護者・指導者が20名、合計70名が参加されました。
今後も少年野球教室は1年を通して、トレーニング指導・ストレッチ方法の説明や投球フォームチェックなどを行って行く予定です。
詳しくはリハビリテーションセンターまでお問い合わせください。
rehabilitation@kobe-kaisei.org |