骨粗鬆症とは骨密度が低下して骨がスカスカになってしまう病気です。
閉経後の女性に多いですが、男性でも加齢や生活習慣によって起こるため注意が必要です。骨粗鬆症が発症すると骨折のリスクが高まり、軽微な転倒による骨折をきっかけに寝たきりの原因となることもあります。
超高齢社会を迎えた日本では、骨粗鬆症を適切に治療することによって健康寿命を延ばすことが大きな課題となっています。
(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版から引用)
次のような症状がある場合は骨粗鬆症が疑われます。当院までご相談ください。
高齢になると腸からのカルシウムの吸収が徐々に低下し、骨に必要なカルシウムが不足しやすくなります。特に女性の場合、閉経によって女性ホルモンが少なくなると、骨からカルシウムが溶け出して骨密度が急激に低下してきます。
また、日常生活における日光不足、栄養不足、ビタミンD不足も骨粗鬆症の原因です。
病気や薬の副作用の影響による骨粗鬆症を続発性骨粗鬆症といいます。糖尿病、肝機能や腎機能の低下、慢性肺疾患などの生活習慣病も骨粗鬆症の原因になるため注意が必要です。
薬ではステロイド、抗リウマチ薬、抗てんかん薬、抗凝固薬などを内服していると骨粗鬆症になるリスクが高くなるため、骨密度が下がらないように適切な予防的治療も必要です。
当院では質の高い治療のため、いくつかの検査を定期的に行うことを推奨します。
検査結果と骨折歴をふまえて骨粗鬆症の診断を行います。
脊椎か大腿骨近位部を骨折したことのある患者さんは、それだけで骨粗鬆症と診断されます。その他の部位を骨折したことがあり、骨密度測定でYAM値(若年成人平均値)が80%未満の場合も骨粗鬆症になります。
骨折歴がなくてもYAM値が70%未満だと骨粗鬆症と診断されます。
食事や運動といった生活習慣の改善がとても重要です。
一方で、低下した骨密度の回復には適切な薬物治療を検討することも必要になります。
骨粗鬆症の治療薬はどんどん開発され、今は多くの種類が取り扱われていますが、骨粗鬆症の経過以外にも身体の状態や通院の利便性など患者さんによって事情は異なるため、当院では患者さんに応じた「テーラーメード治療」を心がけています。
お電話にてご予約についてご相談ください。当院受付にて直接ご相談いただくことも可能です。
かかりつけ医がおられる患者さんは、主治医の先生に相談して紹介状をご用意いただくと、より効果的な診療につながります。
診察日:水曜日午前(完全予約制)
西本 華子 |
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