人工股関節全置換術・人工膝関節置換術で
ロボット手術を始めました
神戸海星病院はロボット手術を開始しました。
今回導入したのは、人工関節の手術を支援するロボットです。
2010年に当時最新のナビゲーションシステムを導入し、
以来、コンピュータのナビゲーションによる高精度な人工関節置換手術を
実施してきました。このナビゲーションシステムをさらに進化させ、
患者ごとの三次元CTデータをもとに作成した術前計画どおりに手術が
できるよう、ロボティックアームが執刀医を支援するものです。
ロボット支援手術のメリットは、
以下、3つのポイントでロボティックアームが
インプラントの正確かつ安全な設置を支援し、
人工関節の機能を最大限発揮できるようにします。
01. 三次元術前計画
患者個別の三次元CTデータをもとに、アメリカのMAKO Surgical社で術前計画を作成し、その計画に沿って手術を行うことで、インプラントをより高精度に設置することができインプラントが長持ちすることにもつながります。
02. ロボティックアーム
執刀医は術中にも、より精密な関節バランスの調整を行うことができ、より動きやすい関節の機能を術後に得ることが期待できます。
03. ロボティックアームによる支援
ロボティックアームを用いて骨切りを行っている最中に、画面での状況確認(視覚)、音による通知(聴覚)、そしてアームをロックするなどの物理的制御(触覚)を行うことで、血管・神経の損傷などの合併症を防ぎます。
現在このロボットは、人工股関節置換術(THA)、人工膝関節置換術(TKA)で使用する医療機器として承認されています。世界では、股関節と膝関節をあわせて累計20万例以上の人工関節置換術でMakoが使われています。
Makoを使用した人工股関節置換術・人工膝関節置換術が、保険適用となりました。詳細につきましては、こちらをご参照ください。
「Mako」を用いた人工股関節置換術、人工膝関節置換術を希望される方は、まず当院整形外科の外来受診を受けていただく必要があります。外来のご予約については当院までお問い合わせ下さい。