当院の紹介

臨床研究に関する情報公開について

当院では、現在以下の研究を実施しております。この研究は、検査結果など、通常の診察で得られた患者さまの診療情報(個人情報)を統計として取りまとめることで、医療の質の向上に寄与することを目的としています。

一方、このような研究は、対象となる患者さまの診療情報を利用することから、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまお一人ずつから直接同意を得る代わりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開することが必要とされています。利用する診療情報からは、お名前やご住所など、個人が特定されるような情報は削除し、また研究の成果は学会や雑誌等で発表されますが、その際にも個人が特定される情報は公表しません。

ご自身の診療情報を研究に使用してほしくない方や、研究に関して知りたいことがある方は、以下の問い合わせ先へご照会ください。研究への不参加を申し出られた場合に、それを理由に不利益を受けることはありません。

2016年11月21日
医療法人財団 神戸海星病院
倫理委員会

当院倫理委員会承認済み研究一覧

研究課題名 フォークト-小柳-原田病及びサルコイドーシスに伴う非感染性の中間部、後部又は汎ぶどう膜炎患者における再燃時の全身ステロイド薬の使用実態を検討する多施設共同後ろ向き観察研究
研究の対象
および研究対象期間
  • 調査対象期間:2011年8月1日~2018年1月31日
    (当院で非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎の治療を受けていて、2012年2月1日~2017年1月31日に再燃した患者さん)
研究目的・方法・期間
  • 目的:診療録情報をもとに、日本におけるフォークト-小柳-原田病あるいはサルコイドーシスに伴う非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎の患者さんを対象として、ぶどう膜炎が再燃した時の全身ステロイド薬の使用実態を調査することが目的です。
  • 研究デザイン:診療録情報を用いた後ろ向き観察研究
  • 観察期間:対象とする再燃治療日より前6ヵ月間および対象とする再燃治療日より後12ヵ月間
  • 選択基準:以下の基準に全て該当する患者さん

    • 1. 対象とする再燃の治療日に、15歳以上75歳以下の方
    • 2. フォークト-小柳-原田病あるいはサルコイドーシスに伴う非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎と診断された方
    • 3. 対象とする再燃が本研究で定めた再燃の基準に合致した方
    • 4. 対象とする再燃治療日より前6ヵ月間の診療録情報の調査が可能であり、かつ対象とする再燃治療日より後12ヵ月間の診療録情報による調査が可能な方
    • 5. 対象とする再燃治療日において全身ステロイド薬による治療の再開、あるいは全身ステロイド薬による治療が継続されていた場合は全身ステロイド薬が増量された方
  • 除外基準:以下のいずれかに該当する患者さん

    • 1. 対象とする再燃治療日より後12ヵ月間の調査期間にて内眼手術を施行した方
    • 2. 対象とする再燃治療日より後12ヵ月間の調査期間に原疾患の治療(例:サルコイドーシスの肺病変の治療)、免疫疾患、間質性肺炎などのために全身ステロイド薬が漸減もしくは投与の中止が出来ない疾患を有していた方
    • 3. 対象とする再燃治療日より後12ヵ月間の調査期間に治験薬の投与を受けた方
  • 調査対象期間:2011年8月1日~2018年1月31日
  • 登録期間:2018年6月1日~2019年3月31日
研究に用いる情報の種類

対象とする再燃治療日、対象とする再燃治療日より前6ヵ月間および対象とする再燃治療日より後12ヵ月間に、診療録より以下の情報を利用します。

  • 1. 患者背景
    (性別、年齢、体重、全身ステロイド薬の投与期間、ぶどう膜炎の発症日、原疾患)
  • 2. 再燃時における既往歴/合併症
    (原疾患以外に並存している疾患)
  • 3. フォークト-小柳-原田病あるいはサルコイドーシスの臨床所見
  • 4. ぶどう膜炎の再燃
  • 5. 全身ステロイド薬の投与状況
  • 6. 全身ステロイド薬の副作用
  • 7. 全身ステロイド薬以外の併用薬・併用療法
外部への情報の提供

研究対象者の個人情報およびプライバシーの保護に十分配慮し、特定の個人を識別することができないよう、研究対象者に研究用の独自の符号または番号を付けて取り扱います。研究対象者と研究用の独自の符号または番号を結びつける対応表は、研究責任医師が医療機関内の鍵をかけることが出来る場所で厳重に保管します。

得られた研究対象者の診療録の情報は、この研究の目的以外には使用しません。またこの研究の結果を公表する場合にも、研究対象者が特定できる情報を使用することはありません。

データセンターへ研究対象者のデータを郵送にて送付し、データの集約を行います。データの集約や統計解析を行った後、データは研究依頼者に移管されます。研究依頼者は研究の終了について報告された日から5年を経過した日または研究の結果の最終の公表について報告された日から3年を経過した日のいずれか遅い日までの期間適切にデータを保管します。

研究組織
  • 実施医療機関

    北海道大学病院 眼科 南場 研一
    東北大学病院 眼科 新田 文彦
    山形大学医学部附属病院 眼科 金子 優
    東京大学医学部附属病院 眼科 蕪城 俊克
    東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科 髙瀬 博
    東京医科大学病院 眼科 臼井 嘉彦
    横浜市立大学附属病院 眼科 竹内 正樹
    大阪大学医学部附属病院 眼科 丸山 和一
    淀川キリスト教病院 眼科 中井 慶
    神戸大学医学部附属病院 眼科 楠原 仙太郎
    山口大学医学部附属病院 眼科 柳井 亮二
    九州大学病院 眼科 長谷川 英一
    神戸海星病院 眼科 安積 淳

  • 研究依頼者

    アッヴィ合同会社

  • データセンター

    EPクルーズ株式会社

本研究の資金源(利益相反) 本研究は、アッヴィ合同会社の委託により実施するもので、資金はアッヴィ合同会社から提供されます。
学会発表や論文公開に際しては、資金に関して公表し、透明化を図ることとしています。
問い合わせ先

本研究に関するご質問などがありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書および関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

  • 照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

    所属:神戸海星病院 眼科 氏名:安積 淳
    電話番号:078-871-5201

  • 研究責任者

    所属:神戸海星病院 眼科 研究責任者:安積 淳
    電話番号:078-871-5201

研究名 透見不能な硝子体出血患者に対する早期硝子体手術の有効性についての検討
実施診療科 眼科
研究目的 神戸大学医学部附属病院および神戸海星病院眼科では、硝子体出血を生じた患者さんに対して硝子体手術を施行しております。
近年、硝子体手術の技術が進歩し、より短時間で低侵襲に行うことができることが分かってきています。
硝子体出血の原因としては治療を早期にしたほうがよい場合があり、手術の適切な時期については明らかとなっていません。
より早期に手術を行うことが有効であることが明らかとなれば、今後の治療を行ううえで大変有用です。そこで2013年4月1日から2018年3月31日の間に硝子体出血に対して硝子体手術を施行された患者さんのデータをカルテから収集し、手術時期別に治療成績を比較することで、早期の硝子体手術が有効であるかを検討する研究を実施することといたしました。
研究期間 2018年8月13日から2019年3月31日まで行う予定
利用する個人情報
  • 患者背景:性別、年齢、手術前の矯正視力
  • 発症から手術までの期間
  • 術後合併症
  • 出血の原因となった疾患名
  • 手術後の最終矯正視力
研究機関 この研究は以下の研究機関と責任者のもとで実施いたします。
【代表研究機関】神戸大学医学部附属病院眼科
(研究代表者:三木明子)
【協力研究機関】神戸海星病院 安積淳
研究代表者 神戸大学医学部附属病院 三木 明子(眼科)
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:安積 淳(眼科)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時15分(土・日・祝日を除く)
研究名 末期変形性膝関節症患者におけるTimed Up & Go testに影響を及ぼす身体機能の検討
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 リハビリテーションセンター
研究目的 末期の変形性膝関節症患者におけるTimed Up & Go test(TUG)に影響を及ぼす身体機能について検討する。これにより、人工膝関節全置換術膝(TKA)を受けられる患者さまに対して、手術前にリハビリテーションを行う際に介入すべき身体機能を明らかにすることを目的とする。
研究対象 2014年1月1日~2017年12月31日までの期間に、当院で人工膝関節全置換術を施行するにあたり、リハビリテーションセンターにおいて手術前の検査を受けられた患者さま
利用する個人情報
  • 対象者情報:性別、年齢
  • 身体所見:身長、体重、体格指数(BMI)
  • 画像所見:レントゲン撮影による膝関節の重症度評価
  • 身体能力に関する情報

膝関節の疼痛・可動域・筋力、重心動揺、運動機能(TUG)

個人情報の利用目的 上記研究において、データ集計および分析に用いるため。
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:眞田 祐太朗(リハビリテーションセンター)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時15分(土・日・祝日を除く)
研究名 人工膝関節全置換術後早期における体幹の荷重支持機能の改善が身体能力の改善に与える影響
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 リハビリテーション科
研究目的 人工膝関節全置換術後早期は膝関節機能が一時的に低下するため、体幹機能が重要になると言われている。本研究では、体幹機能の改善が人工膝関節全置換術後の回復にどのような影響を与えるのか、その関連性を明らかにする。これにより人工膝関節全置換術後早期の介入方法を工夫することを目的とする。
研究対象 2015年11月1日~2016年3月31日の期間に、当院で人工膝関節全置換術を施行された患者さま
利用する個人情報
  • 膝関節機能および身体能力に関する情報

    膝関節可動域、筋力、立ち上がり動作速度、歩行速度、ステップ動作速度

個人情報の利用目的 上記研究においてデータ集計および分析に用いるため
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:石田一成(リハビリテーション科 責任医師)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時(土・日・祝日を除く)
研究名 人工膝関節全置換術患者の術前の重心動揺速度と術後の膝関節屈曲可動域との関連
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 リハビリテーション科
研究目的 人工膝関節全置換術後における膝関節屈曲可動域と術前のバランス能力(重心動揺速度)との関連性を年代別で明らかにする。これにより、術後の膝関節屈曲可動域の獲得に難渋する患者様を術前評価の時点で把握し、手術までの間の運動指導に役立てることを目的とする。
研究対象 2012年1月1日~2015年12月31日の期間に、当院で人工膝関節全置換術を施行された患者さま
利用する個人情報
  • 個人情報

    年齢、性別

  • 膝関節機能および身体能力に関する情報

    膝関節可動域、筋力、重心動揺速度

個人情報の利用目的 上記研究においてデータ集計および分析に用いるため
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:星野祐一(リハビリテーション科 責任医師)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時(土・日・祝日を除く)
研究名 人工膝関節全置換術前の重心動揺と術後膝伸展筋力との関連性
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 リハビリテーション科
研究目的 人工膝関節全置換術前の重心動揺と術後膝伸展筋力との関連性を年代別で明らかにする。これにより、術前評価から術後膝伸展筋力を把握し、術前の運動指導に役立てることを目的とする。
研究対象 2012年1月1日~2015年12月31日の期間に、当院で人工膝関節全置換術を施行された患者さま
利用する個人情報
  • 個人情報

    年齢、性別

  • 膝関節機能および身体能力に関する情報

    重心動揺、膝伸展筋力、膝関節可動域

個人情報の利用目的 上記研究においてデータ集計および分析に用いるため
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:星野祐一(リハビリテーション科 責任医師)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時(土・日・祝日を除く)
研究名 人工膝関節全置換術後のドレーン留置の有無が運動機能に与える影響
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 リハビリテーション科
研究目的 人工膝関節全置換術(以下、TKA)後のドレーン留置の有無が術後短期成績と関係性があるのかを明らかにし、術後早期の運動機能改善に役立てることを目的とする。
研究対象 2015年9月1日~2016年6月28日の期間に、当院で人工膝関節全置換術を施行された患者さま
利用する個人情報 I膝関節機能および身体能力に関する情報
膝関節可動域、筋力、痛
個人情報の利用目的 上記研究においてデータ集計および分析に用いるため
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:星野祐一(リハビリテーション科 責任医師)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時(土・日・祝日を除く)
研究名 人工膝関節全置換術後1年から2年の患者満足度の変化と、膝関節機能および身体能力の変化との関連性について
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 リハビリテーション科
研究目的 人工膝関節全置換術後1年から2年における患者満足度が、膝関節機能および身体能力の変化からどのような影響を受けるのか、その関連性を明らかにする。これにより、退院後の患者さまに対して、膝関節機能および身体能力を高めるための日常生活における具体的な留意点について指導することを目的とする。
研究対象 2013年1月1日~2015年12月31日の期間に、当院で人工膝関節全置換術を施行された患者さま
利用する個人情報
  • 膝関節機能および身体能力に関する情報

    膝関節可動域、筋力、立ち上がり動作速度、歩行速度

  • 膝に関するアンケート(満足度調査)結果に関する情報

    次の日常動作における膝の痛みに対する満足度

    • 座っている時、寝ている時、ベッドから起き上がる時、家事をしている時、レジャーや娯楽などを楽しんでいる時
個人情報の利用目的 上記研究においてデータ集計および分析に用いるため
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:星野祐一(リハビリテーション科 責任医師)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時(土・日・祝日を除く)
研究名 健診患者に対するフローチャートを用いたH.pylori除菌歴の問診方法の効果
実施診療科 医療法人財団 神戸海星病院 看護部 内視鏡センター
研究目的 H.pylori(以下、ピロリ菌)除菌は胃癌の予防効果があると分っています。しかし、ピロリ菌を調べる検査の種類は多数ありピロリ菌の診断や除菌治療の流れは複雑です。
また、上部内視鏡検査前にピロリ菌除菌歴を確認しておくことは重要になると報告があります。
そこで、検査前に患者さまが一見するだけでピロリ菌の複雑な情報が整理でき、看護師が除菌歴を問診出来るようフローチャートを作成しました。
この研究は、フローチャートを用いたピロリ菌除菌歴の問診方法の効果を明らかにし、ピロリ菌除菌歴の情報をスクリーニング検査に役立てることを目的としています。
研究対象 2025年9月1日~10月31日の期間に、上部内視鏡検査を受ける健診患者さま
内視鏡センター専従看護師6名
利用する個人情報と管理方法
  • ピロリ菌抗体検査値、除菌歴、胃萎縮の程度を特定の個人を識別することが出来ないよう、記録調査用紙に研究用の独自の符号または番号を付けてとり扱います。

  • 対象患者さまの検査後にピロリ菌を調べる検査が推奨された件数を2024年と2025年で比較し、問診方法に効果があったか考察します。

  • 記録調査用紙は、インターネットに接続されていない院内の電子カルテPCに保管し、パスワード管理の下厳重に管理します。得られた診療録の情報は、この研究の目的以外に使用しません。またこの研究の結果を公表する場合にも、研究対象者が特定できる情報を使用することはありません。

  • この研究にご協力頂けない健診患者さまは、内視鏡受付にお伝えください。データ収集を行わず、検査を受けて頂くことができます。その際に患者さまの不利益はありません。

研究期間 2024年12月1日から2026年3月31日
個人情報の利用目的 上記研究においてデータ集計および分析に用いるため
問い合わせ窓口 本研究に関するご意見、ほか相談窓口
研究責任者:梶本久美子(看護部内視鏡センター 看護師長)
研究者  :宮口直子(看護部内視鏡センター 看護師)
電話番号 :078-871-5201(代表)
受付時間 :月~金 8時30分~17時(土・日・祝日を除く)